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「Pentangle(ペンタングル)」

Pentangle今日は前回の宣言通りPentangle(ペンタングル)について書こうと思う。
前回書いたフェアポートと異なり、ペンタングルはバンドというよりは5人の卓越した才能をもったミュージシャンの集合体だと思って貰った方がイイかもしれない。
だから当然クリエイター集団であるが故の孤高さと一種の排他的なイメージが常に彼等の音楽には付き纏っているわけ。
しかしだ。それを補って余りある(在りすぎます)高い音楽性は見過ごすわけには参りません。
今なおリスペクトするミュージシャンは数あれど、彼らに類似するようなバンドはおろかフォロワーさえ居ない状況が続いているのをみるにつけ、僕はペンタングルについて何か書かざるを得ない状況に自らを勝手に追い込んでしまうことになった、…ようだ。(アホだ俺)

とりわけデビュー作にして、個人的には最高傑作の『Pentangle』には思い入れが深い。今を遡る事5年程(6年くらいかな)前。

僕は何度目かのロックミュージック倦怠期を迎えていた。ようはロックを聴くことに疲れはて、それ以外のジャンルを聴きたい願望に駆られていた、といえばきこえはイイけど特に聴きたいジャンルが見つからない。そんな時期でもあった。
そんな折、友人の薦めで聴いたのがJazzだった。それは僕が今まで聴いたコトのない“シロモノ”としか言いようがないもの。精緻で繊細でありながら時に大胆、それでいて黒人音楽特有のグルーヴに溢れたサウンドは、過去の名盤と誉れ高いライヴ盤等を聴くにつけ僕を魅了することになった。そして僕がすっかりJazzにハマッた頃にその友人が決定的な一言を口にした。

「こういう音楽を聴いてしまうと、もう“ロック”なんて聴けなくなる」

うん。まったくその通りだ。レディヘのトム・ヨークだって言ってたじゃないか『ロックなんて退屈だ。だってただのゴミ音楽じゃないか』とね。

それからの僕は何の留保もなくJazzを聴き続けた。ジャンゴ・ラインハルトにスタンゲッツ、ウェスモンゴメリーにチャールスミンガス、アートブレイキーなど等…。いや~楽しかったな、あの時期は……。(ってこれじゃあ話が進まないんでこの辺は省きますがな)

こんな生活が続いたある仕事の帰りに立ち寄ったJazzBarで僕はペンタングルの音楽と出逢った。ホント、唐突に…。

ひとことで言うなら、それは本当に“生々しい音色”としか表現の仕様がない音だった。まるで全ての楽器の弦やらドラムの皮の根幹から立ち昇る何か得たいのしれないもの。それでいて僕が久しく忘れていた高揚感を抱かせてくれる“ロック的な何か”。(その根底には確かにロックはあるのだけれど余りにも多くの要素が複雑に絡み合っている所為でこういう表現しかできないんです)
衝撃的だった。
其処にはまさしく当時の僕が求めていた“音”があったのだから。

僕は某SNSに(またかよ!はイイっこナシです)↓の様に書いている。

英国トラッドをベースに、JAZZやブルースのイディオムを取り込んだBert JanschとJohn Renbournの2人のインタープレイは絶句。どこかしら陰鬱ながら透明感を湛えたJacqui Mcsheeのボーカルも巣晴らしすぎる!! 単なるロック・ポップスとしてだけ語られるには勿体無さ過ぎる“音楽総体として語り継がれるべき”名盤。

我ながら上手くまとめてる。素晴らしい…じゃなかった。ヤベー、漢字間違ってるよ。素晴しい、が正解。

いや、今でこそこんな風に書けるのだけど当時はまったくそんなコトはなく、本当に圧倒されっぱなしだった。彼等のプロフィールを読んだ今となっては頷ける話だけどね。

かいつまんで説明すると、デビュー前から既に英国のボブ・ディランと称されていたフォーク、ブルース畑のバート・ヤンシュにトラッド寄りのジョン・レンボーン。レンボーンのアートスクールからの知り合いであったジャッキー・マクシー、彼女もやはりトラッド寄りの傾向があったようだ。そしてバンドの肝心要な屋台骨、リズムセクションにはフォーク・ブルースのみならず、ジャズのファンにも認知されていたベースのダニー・トンプソンにドラムのテリー・コックス。こんな既に一線級の兵が己の才能とエゴをむき出しにした演奏が、見事に僕のハートをゲット!! したわけである。

68年の5月に発売されたアルバム 『Pentangle(ペンタングル)』。プロデューサーにはキンクスやフーを手がけたシェル・タルミー。

本作の聴きドコロは先に僕が書いた5人の強烈な個性が時にぶつかり合い、時に絡み合うトラディショナルな枠を超えたある種オルタナティヴなものだ、ということ。

『Let no man steal your thyme』のウッドベースで弾き出される厳かな緊張感はジャッキー・マクシーの透明感のあるボーカルとヤンシュ&レンボーンという2人の天才ギタリスト、生々しい音色を醸し出すリズム隊によって次第にその表現性を増す。それが最終曲『Waltz』の長いジャムセッションにおいてあたかも沸点に達したかの様にメンバーが叫ぶ瞬間、僕らは未だ耳にしたことない音であった事を知るのである。
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