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「What We Did On Our Holidays」

What We Did on Our Holidays今日はトラッドについて書いてみたいと思う。
何故、今トラッドなのか?
それは単純に僕が好きだからなんだけど、例えばファッションとかケルト民謡等に代表される風俗的・文学的な要素もさることながら音楽性に勝るところはないのです、やはり。
ディラン等に代表されるアメリカのフォークロックとは一線を画し、あくまで英国の手法と解釈で独自のフォーク・ミュージックとして今に語り継がれる伝統的な音楽、だからトラディショナルフォーク=トラッドなわけです。
にもかかわらずここ日本ではあまり重要なジャンルとしては認知されていない。
現在、一線で活躍するミュージシャンの方々もあまり触れていない、それでいてなんかお洒落くさいカフェとかでたまに流れる。そんな変な国が我らがニッポン。

という訳で、僕の拙い知識と偏見まじりの感想を駄文ながら紹介します。

「What We Did On Our Holidays」

1. Fotheringay
2. Mr Lacey
3. Book Song
4. The Lord is in this Place, How Dreadful Is This Place?
5. No Man's Land
6. I'll Keep It With Mine
7. Eastern Rain
8. Nottamun Town
9. Tale In Hard Time
10. She Moves Through The Fair
11. Meet on the Ledge
12. End of a Holiday

英国の3大トラッド・フォークロックバンドとして名前が挙げられるフェアポートコンヴェンション、ペンタングル、スティーライ・スパン。その中で最もトラッドという手法を駆使して様々な作品を作り上げ尚且つ、後進のバンドにも影響を与えフォロワーも生み出したのがフェアポート・コンヴェンション。

僕が好きなのはやっぱりサンディ・デニーが加入してからの2nd『What We Did On Our Holidays』から彼女が脱退するまでの『Unhalfbricking』『Liege & Lief』の3作品になる。全ての作品を聴いたわけではないけれど、バンドとしての充実ぶりはやはり彼女あってのものだと思う。

『What We Did On Our Holidays』はアルバムの完成度としてはエレクトリック・トラッドの名盤『Liege & Lief』、フォーク・ロックとしては『Unhalfbricking』に及ばないかもしれない。けれどバンドとして生まれ変わる瞬間の未完成な美しさ、音作りの粗さが手伝ったバンド・アンサンブルを考えるとバンドにそういった要素をもたらしたサンディー・デニーの影響は計り知れない。本作が重要なのはまさにそういった数々の未開である故の必然性が音に表れている点なのだと僕は思う。

M1の『Fotheringay(フォザリンゲイ)』はそれを確かに告げる衝撃的な一曲。
サンディー・デニー作詞作曲のこの曲はフォザリンゲイ城で処刑されたスコットランドの女王、メアリーを描いた暗く、重々しい雰囲気に彩られた、それでいて素晴らしく美しい名曲。こんな曲を最初に持ってくるあたりに既に彼らが凡百のバンドとは一線を画す偉大さが窺える。

第一、僕らがバンドをやっていたと仮定して女の子のボーカルを捜していたとする。そしてようやく見つかった女の子が処刑された人の詩を朗々と謳い上げたら普通ひくでしょう?
「コイツ、やべーよ」って。

彼女のボーカルはそういうコトを一切感じさせない。簡単に言うと次元が違う。有無を言わせない迫力と包み込まれるような温かさを同時に備えている。それでいて敷居の高さを感じさせないある種の母性の様なものもある。こういうスタンスは凡人には一生かかっても備わらない。(ある意味ではこれに匹敵するのはペンタングルのジャッキー・マクシーくらいだ。…微妙に違うけどノラ・ジョーンズもかな)

それ以外にもボブ・ディラン作のM6やジョニ・ミッチェル作のM7といったカヴァー曲も彼女が歌うことでその説得性を増してる。M4の静寂とした他佇まいからM5へと流れるあたりにはあたかも朝日が昇るような高揚感にも見舞われる。

もちろん他メンバーの貢献度も高い。イアン・マシューズのソフトロックな名曲M3やM11は文句のつけようがない。ボーナストラックを除いた最終曲M12のギターのイントロも実に心憎い演出。
いや~、素晴らしいっす、ホント。

という訳で次回は同じトラッドつながりでペンタングルです。
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